これさえ極めれば、人間関係のストレスが無くなる最強スキル!その名も「自己受容」。
自己受容とは、ありのままの自分を受け入れる感覚のことです。
自己受容力を高めれば、他人の評価に左右されない強い心が身に付きます。
この記事では、どんな時も「私っていいね!」と思える強い心!自己受容について解説していこうと思います。
✔ 自己受容とは?
✔ 自己受容ってこんな感覚!
✔ 自己受容力をアップする方法とは?
自己受容とは?自己肯定との違い
✔ 自己をそのまま受け入れること
✔ 好ましい面も好ましくない面も含めて自分自身を受け容れること
自己受容とは、自分を取り巻くいい事も悪い事も全て受け入れる感覚の事を言います。
どんな時も「これでオッケー!」と思える思考です。
「自己肯定」とごちゃごちゃになってしまう事が多い「自己受容」ですが、ここで2つの違いを簡単に説明します。
自己肯定は自分の行為や結果に対して、肯定する事を指します。
「この仕事でこれだけの成果を出せたから、オッケー!」という感覚。
一方、自己受容は行為や結果ではなく、自分の存在そのものにオッケー!と思える感覚です。
なので「この仕事でまったく結果が出せなかったけど、こんな事もあるよね!」という感じ。
もちろん、仕事でうまくできた時も、私いいね!と思えます。
つまり、自己受容とはできてもできなくても、評価されてもされなくても、どんな時も「私っていいね!」と思える最強スキルなんです。
自己一致と自己不一致(現実と理想の乖離具合)
自己受容を正しく理解する上で、心理学者のカールロジャーズが提唱した自己一致と自己不一致について簡単に説明します。
自己一致の状態というのは、理想の自分と現実の自分が近い状態を言います。
■自己一致の状態
自己一致の状態にある人は、自己嫌悪が少ないです。
自己受容もできている状態と言えます。
それに対して、自己不一致とは、現実の自分と理想の自分の乖離が大きい状態を言います。
■自己不一致の状態
自己不一致の状態にある人は、自己嫌悪感が強く生きづらい状態にあります。
このように現実と理想の乖離が大きければ大きいほど、自己受容とはかけ離れてしまいます。
自己受容って実はとっても簡単!
では、自己受容力を高めるにはどうしたらいいのでしょうか?
それは、自分を「自己一致の状態」に持っていく事が重要です。
起きた事実をありのまま認め、その状態にある自分を受け入れてあげる。
このようなステップが必要なんです。
人間関係では難しい事のように思える自己受容ですが、みなさん普段当たり前にできている事だったりします。
例えば、ワインで解説します。
私は子供の頃、大人が美味しそうに飲んでいるワインを見て「美味しそうだな…」「絶対美味しいんだろうな…」と、濃厚なぶどうジュースの味を想像していました。
それが、いざ20歳になって初めて赤ワインを飲んでみると…
「何これっ!!まずーい!!」とガッカリ。
しかし、ここで「ワインがまずいはずはない」「ワインは美味しいはずだ」「美味しいと思えない私はおかしい」「こんなはずじゃないぃぃ!!」とは思わないですよね?
「ワインは美味しそうだと思っていたけど、私は美味しくなかった」「ワインは美味しくないから、カクテルを飲もう!」と事実を受けて、冷静な判断ができるものです。
これが自己受容です。
とっても簡単ですよね。
しかし、人間関係でトラブルを起こしがちな人は、この起きた事実をゆがめて認識する癖があります。
「私はもっと評価されるべきだ」「あの人ともっと仲良くできるはずだ」「こんな私はおかしい」などなど。
このように、自己受容力をアップするには「ワインは美味しくなかった」と起きた事実をそのまま受け入れる力が必要なのです。
自己受容力をアップする方法(4ステップ)
では、自己受容力をアップする具体的な方法を紹介致します。
自己受容力を高めるには、起きた事実に対して4つの思考のステップを踏む必要があります。
それが以下の通り。
1.自分の理想を確認する
2.現実(事実)をそのまま認識する
3.理想と現実の乖離が起きている状態を受け入れる
4.その状態にある自分を認める・褒める
1.自分の理想を確認する
例)
✔ もっと昇進したかった
✔ もっと仕事で成功したかった
✔ もっと容姿に恵まれたかった
✔ もっと温かい家庭に生まれたかった
✔ もっと人気者になりたかった
まずは見栄や恥を捨てて、自分の理想をありのまま受け入れること。
生きづらさを感じている人の多くが、理想が現実と大きくかけ離れています。
自己受容力を高めるには、自分の理想を知り、どれだけ現実に近づけられるかが勝負となります。
2.現実(事実)をありのまま認識する
例)
✔ 仕事の評価が悪くてつらい
✔ 異性から注目されなくてつらい
✔ 上司に自分だけ冷たくされてつらい
✔ 上司に褒められて嬉しい
✔ 充実した毎日を送れている
✔ 最近痩せてファッションが楽しい
次に起きた現実をありのまま認識します。
どんなに捻じ曲げたくても、事実は1つしかありません。そのまま受け入れるのです。
「上司から嫌われている」「職場に友達が1人もいない」と、認めるには心が痛すぎる事実もありますが、ポイントはありのままという所。
また、ネガティブなものだけでなくポジティブな事実があれば、それもありのまま受け入れて認識しましょう。
自分に起きたポジティブな出来事をしっかりと意識する事で、自己肯定感がアップします。
3.理想と現実の乖離が起きている状態を受け入れる
例)
✔ 仕事を頑張っていたのに悪い評価で悲しい気持ちになった。
✔ 上司に自分だけ冷たくされて寂しかった。
✔ 職場で悪口を言われて悔しかった。
✔ 色白になりたかったけど、自分の肌は黒くて残念だ。
理想と現実を認識すると、乖離が起きている事がつかめてくるので、そのかけ離れている状況をそのまま受け入れます。
またこの場合、自分に対して話しかけているような口調で認めてあげるとさらに効果的です。
「ワインは美味しいと思ってたのに、まずくてガッカリしたね。」といった感じです。
もちろん、ポジティブな事実を認識する場合も語り口調が有効です。
「最近仕事がうまくいっていてとても充実しているね。」「人間関係がうまくいって嬉しいね。」など。
ポジティブな出来事の場合は理想と現実の乖離は起きていません。
なので、「うまくいってよかったね!」というイメージで自分を受け入れてあげましょう。
4.その状態にある自分を認める・褒める
例)
✔ 会社では評価されなかったけど、これも長い人生で考えたらいい経験かな。
✔ 会社では冷たくされているけど、趣味の友達とはうまくいってるし、まぁいっか。
✔ 色白に産まれたかったけど、肌が黒いのも健康的でいいじゃん。
✔ 病気も怪我もなく、毎日健康でいれる事に感謝かな。
✔ 多くを求めず、お腹いっぱい食べれて温かい布団で寝れるだけで幸せじゃないか。
理想と現実の乖離が起きている状況を正しく認識したら、その状況にある自分を認めてあげましょう。
「まぁ、いっか。」「こんな感じだけど、いいよね。」というイメージです。
しっかりと現実を受け止められれば、おのずと自分のやるべき事が見えてきます。
間違っても「ワインを好きになろう」「ワインを美味しいと思えるようになろう」「ワインなんてこの世から無くなれ」と、誤った判断をする事はないのです。
まとめ(自己受容について)
今回は、ありのままの自分を受け入れる「自己受容」について解説致しました。
自己受容とは、自分に起きた事に対して「良い」「悪い」と判断せずに、全てを受け入れる事です。
なので、「こう思うのは悪いことだ」など、感情をごまかしたり抑えたりせずに、ありのままを味わってそれを認識してください。
自己受容を深めていけば、自然と他人の評価なんか気にならない「折れない心」が育ちます。
あなたの人生は誰のものでもなく、あなたのものです。
自分を大切にしながら毎日を過ごしてくださいね!
最後まで読んでいただきありがとうございました。