自己愛性パーソナリティ障害とサイコパス…似て非なる2つの特性。
職場での振る舞いはとても似ているので一見わからないのですが、この2つには決定的な違いが1つあります。
今回は自己愛性パーソナリティ障害とサイコパスの違いについて、好き勝手考察していこうと思います。
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私は専門家でも医師でもありません。
これはさまざまな本を読んで得た知識と自分の経験で、好き勝手に考察しています。
参考までにご覧ください。
サイコパスと自己愛性パーソナリティ障害は似てる?
職場に自己愛さんがいると、「どうして、あんな事を言うのだろう?」「どうしてあんな事をするのだろう?」と、なぜ?どうして?と疑問だらけになってしまいます。
人生で初めて自己愛さんに遭遇した私も例外ではなく、毎日「なぜ?どうして?」に支配されて眠れない日々を過ごしていました。
そして、いろいろと調べていくうちに、「あの人はサイコパスか自己愛性パーソナリティ障害ではないか?」という疑問にたどり着くのです。
サイコパスと自己愛性パーソナリティ障害の特徴はとても似ています。
パワハラ上司は、これのどちらかではないかと言われる事が多いのですが、両者の決定的な違いは何なのでしょうか。
今回はサイコパスと自己愛の違いについて考察してみました。
\不眠症さん今日からグッスリ眠りましょう/
サイコパスは良心の欠如と結果主義
良心の欠如
自己中心的で共感ができない
口が達者でしゃべりが魅力的
結果至上主義
恐怖や不安を感じにくく堂々としている
自慢話をする
自分の非を認めない
平然と嘘をつく
他人を操ろうとする
サイコパスは簡単に言えば、良心が欠如している人です。
そして、結果至上主義。
ルールや道徳的にNGな事でも、破ってOKとわかれば簡単に実行に移します。
結果が全てで、プロセスや他人の感情には無頓着です。
サイコパスは恐怖や不安を感じにくく、いつも堂々としています。
それは、普通の人より心拍数が低いからだと言われています。
自己愛性パーソナリティ障害は他者の評価で作られた脆い自分
自己愛性パーソナリティ障害の特徴
自分の能力を過大評価
自分の業績を誇張
自分は特別であるという空想
賞賛されたいという欲求
目的のために他者を利用する
他者からの評価に依存
私が自己愛性パーソナリティ障害を一言で表すなら、「他者の評価で作られた脆い自分」です。
この特性は幼少期の親との関係性、つまり愛着障害と大きく関係があるようです。
小さい頃に親に認めてもらえなかった自分のまま、心の成長が止まっています。
「評価されなければいけない」「いつも正しくないといけない」「私を否定するな!」と強迫的に思っています。
このような特性を持った人は、他人から評価されるためだけに生きています。
自己愛とサイコパスの決定的な違いとは?
そこで私は考えました。
自己愛性パーソナリティ障害とサイコパスの決定的な違いは、何だろうか…。
2つの特性をよく学び、私が導き出した結論はこれです↓↓
「本人が傷つくか・傷つかないか」
とても似ている2つの特性ですが、決定的に違うのはメンタルの強さ。
自己愛さんは精神的にとても弱いです。
人から怒られたり少し批判を受けるだけで、激昂します。
周囲にいる人なら、心の奥底にある不安定さや脆さ、何かに怯えているような恐怖感に気づいているはずです。
自己愛さんが自分を否定されて激昂するのは弱い自分を守るため。
一方、サイコパスは痛みや不安にとても鈍いため、嘘がバレても動じないのが特徴です。
他者の痛みにも鈍感ですが、自分の痛みや不安にも鈍感なのです。
見分け方とまではいきませんが、職場の厄介な人が「この人本当は精神的に脆いんだな~…」と感じるなら、自己愛さん。
「この人に心はないのか?!」と感じるなら、サイコパスというところでしょうか。
サイコパスや自己愛性パーソナリティ障害は偏った性格の傾向です。
全ての困った人が、どちらかに当てはまるというわけではありません。
パーソナリティ障害でない人でも、似たような性格の人もいるので参考までに。
まとめ(サイコパスと自己愛の違いについての考察)
今回は自分の体験からかなり好き勝手に語らせてもらいました。
職場での振る舞いがとても似ているこの2つの特性ですが、メンタルの強さが決定的に違います。
私のイメージは、自己愛さんは周囲が怖くてワンワンと全てに噛みつく小型犬。(自己防衛型)
サイコパスは、自分がチャンピオンになるためなら平然と何にでも噛みつく土佐犬。(自己利益追求型)
という感じ。
職場の厄介な人に悩んでいる人のために、何かヒントになればとまとめてみました。
参考になれば嬉しいです。
他にも、自己愛性パーソナリティ障害について記事を書いていますので是非参考にしてみてくださいね!